0000-なぜ私たちは技術書を書くのか?
- ステータス: 採用
- 決定者: reoring, suin, philomagi, kakiuchi
- 更新日: 2019-12-13
背景: なぜTypeScriptの技術書を書くのか?
TypeScriptコミュニティを盛り上げるには、今何をしたらもっともインパクトがあるのか?この疑問がTypeScriptの技術書を書きはじめる原点となる。
reoring, suin, nouphetの3名は、2019年9月よりYYTypeScriptというイベントを主催してきた。YYTypeScriptは、プログラマーが集まってTypeScriptについての雑談をしながら、プログラマー同士の繋がりを築くことを主眼とした取り組みだ。TypeScriptコミュニティを盛り上げていきたいという考えのもと、このイベントが開催されてきた。さらに歴史をさかのぼると、YYTypeScriptの前進となるイベントに、YYPHPというイベントがあった。PHPerが集い雑談する交流会で、2年間に渡り100回開催された。
YYPHPとYYTypeScriptを主催して感じたことは、PHPと比べてTypeScriptのコミュニティは規模が小さいという点だ。いざYYTypeScriptをやってみると、参加者はすぐに顔見知りばかりになり、コミュニティ規模の差は参加者なら肌感覚で感じるところであろう。それも当然で、PHPと比べると、TypeScriptのほうが新興の言語であり、歴史が違う。YYPHPが成功したのは、成熟したコミュニティの上で開催されたことによることが大きい。状況に即した行動が実を結んだと言える。
では、TypeScriptにおける「状況に即した行動」は何なのだろうか?TypeScriptコミュニティは急激な成長段階にあり、TypeScriptの人気は衰えを知らない。今後、TypeScriptを使い出すプログラマーも増加することが予想される。今やるべきは、将来的にTypeScriptプログラマーを増やし、彼らをサポートすることだ。もちろん、YYTypeScriptのような交流会にも大きな意義があると考えられるが、それはコミュニティがもっと大きくなったときに大きな効果を発揮する。
今我々がすべき、インパクトを最大化する行動は、TypeScriptの技術書を書くことだ。執筆はコミュニティが成長途上であるタイミングだからこそ、やる意義が大きい。日本語で書かれたTypeScriptの技術書は、片手で数えるほどしかない。そんな中、新たに書を送り出すことの価値は計り知れない。我々の執筆活動は、TypeScriptを学ぼうとする個々のプログラマーを助けるだけでなく、引いてはコミュニティを伸ばす大きな原動力のひとつになると確信している。
決定事項
TypeScriptの技術書を書く。なぜなら、
- TypeScriptのコミュニティは成長途上で情報が必要とされているから。
- TypeScriptの技術書が少なく、書くことに大きな意義があるから。
- TypeScriptコミュニティの成長に寄与できるから。